セデック・バレ - diary.jgs.me
「セデック・バレ」をみてきた。横浜で。ジャック & ベティという劇場は、どうやら老舗のようで趣があるいい映画館だった。ただ、座席が結構しんどい系だったので4時間半を超える「セデック・バレ」はなかなかキツかった。 面白かったには面白かったけれど、戦闘シーンがおざなりだったり、そもそも尺が長すぎたりでうーん。あと、ちょっと日本が苛烈に扱われすぎな気がするんだけど、どうなんだろう。みてから調べてみたら、実際には鎮圧戦はかなり圧倒的で、日本軍側は史実では20人程度しか犠牲者がいなかったのに、あくまでもセデック族が善戦したかのように盛るのは…どうなんだ?むこうの人はあれで面白かったのかな。 こういうものをみると、いろいろ勘繰ってしまってダメだなあ。素直にみれなかった。
作中に「文明化してやったのに」といったセリフが出てくるが、価値観というのは人それぞれで(文化それぞれ)だから、安易な押しつけはやはり残念な結果を招くことが多いとおもう。こちら側としては「文明化がよいこと」という概念が刷り込まれているのでそういう発想になってしまうが、一方むこう側は文明化を望んでいない。こういったことは大小様々な事例があるだろう。とはいえ、価値観に関しては思想を「選択」するということを早めに学んでおかなければ他の価値観を許容する力も少ない人間になるような気がする。「自分はこう感じる」「自分はこう思う」というのはあくまでそれ自体を選択しているだけで、選択肢自体は豊富にあるのだ。他の人は他の選択をしているだけでなんら変わりないんじゃないかな。 そんなことを考えながらみていた。
あとさー、最後に「武士道がうんたらかんたら〜」みたいなことを日本人がいうわけだけど、あれはさすがにイラッとした。いくら敵憎しとはいえ、女子供を惨たらしく殺して特攻するも失敗して自決ってそれ武士道じゃないでしょ。 あと、この内容だったら2時間、もしくは3時間未満ぐらいで収まったとおもうなあ。
April 29th, 2013 1:53am